2016年9月1日木曜日

無題

本試験後、仕事がまだ見つからないので、PHPの復習の傍ら、本を読んでる。


池澤夏樹の小説「氷山の南」を読んだ、面白かった。
氷山曳航計画を担う船に乗り込んだ、18歳の主人公がその航海を通じて成長してゆく物語。
様々な視点からの文明批評が盛り込まれているけど、メインテーマは、科学技術VS自然。

高坂勝 著「ダウンシフターズ」、良かった。
経済成長神話に基づく「生産ー消費」サイクルから降りて、のんびり楽しく生きようよ、
というメッセージ。
今の社会っておかしいよね、って考えて実践する人が増えているようで、元気が出た。
ゆるい半農半Xという生き方に憧れるおいらにはとても参考になる。

久松達央 著「キレイゴトぬきの農業論」。
農業に対する既成概念を捨てて、自分で農を捉え直そう、という著者の姿勢には共感を覚える。
ただ、アマゾンのレビューにあるように、それなりのコミュニケーション能力がないと、
真似するのは無理。

西垣通 著「ビッグデータと人工知能」
最近騒がれている、人工知能とシンギュラリティに対する批判。
生きるという衝動によって意味世界を創り記号で表現する生物と、衝動を持たず、
人間から与えられたタスクを遂行するだけの機械。
両者にとっての記号は全く異なるものなにに、コンピューターが人間を超える知能を
持つようになる、というのはありえない、という話。そのとおりだと思う。

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